火山巖の種類

ミリ孔火山石

　この類は孔穴が小さく、針先の孔狀で、分布均一、色は灰色で、市場では「ミリ孔灰」と呼ぶ。

小孔火山石

　この類は孔狀がスポンジ狀で、孔穴はゴマ粒から米粒までの大きさで、孔穴が均一で、視覚効果が非常にいい。雲南省騰沖火山石のうち最も歓迎されるもので、産量が最も大きい種類である。その色により、「小孔黒」と「小孔灰」の二種類がある。雲南省騰沖で出産する「小孔黒火山石」は黒竜江と海南出産の同孔穴シリーズのものより色が黒いため、近年來市場に好まれる。特に成都、重慶、江蘇、上海、天津などで好かれている。下図は雲南省騰沖出産の普通の小孔黒火山石を示す。

中孔火山石

この類の火山石は中型孔穴の火山石で、蜂の巣狀で、獨特な蕓術裝飾効果があり、特に文化景観方面の裝飾によく使われる。

粗孔火山石

　この類の火山石は孔穴が大きく、分布も均一でなく、特殊な裝飾方面に利用される。

赤色火山石

　この類の火山石は火山噴出後の最後に殘留した巖漿で結成したから、一般に濃い赤色や土赤色で、密度が小さく軽めで、水面に浮くこともできるから、「軽石」とも呼ばれる。雲南省騰沖所産の赤色火山石（赤軽石）の貯蔵量が大きく、開発時間も淺いため、開発空間が非常に大きい。この類の火山石は主に工業又は農業に使われる。目下雲南省騰沖所産の赤色火山石は主に文化石の裝飾の役割を果たす。地盤の保溫作用で、地心に近いほど溫度が高い。地核は高圧で固體狀態を示す。地盤の下の液體狀態の高溫物質は巖漿である?，F代火山が噴出した溶巖からケイ酸塩が巖漿の主要成分であることが分かる。そのSio2の含量は80―30％の間で、Ai2O3 、Fe2O3、FeO、MgO、CaO、Na2Oなどの金屬酸化物は20―60％占める。その他の重金屬、有色金屬、希有金屬及び放射性元素などの総量は５％を超えない。ほかに、巖漿に揮発性成分もあり、主にH2O、CO2、H2S、F、Clなどである。

巖漿巖の形成

　巖漿巖は主に侵入と噴出の二通りの産出狀況がある。地盤の一定の深度に侵入した巖漿が緩やかに冷卻して形成した巖石は侵入巖と呼ばれる。侵入巖の固結形成時間は長い。地質科學研究者の計算によると、２０００メートル厚さの花崗巖體の完全結晶には６４０００年の時間が要る。噴出した或いは地表に溢れた巖漿が冷卻形成した巖石は噴出巖と呼ばれる。噴出巖は巖漿の溫度の急速降下のため、固結形成の時間は割に短い。1メートルの厚さの玄武巖の全部結晶には１２日の時間が要り、１０メートルの厚さは３年間、７００メートルの厚さは９０００年間が要る。これで侵入巖の固結時間は噴出巖よりずっと長いことが分かる。

　粘著度も巖漿の重要な性質の一つであり、巖漿流動の狀態と程度を代表する。巖漿の中のSio2の含量は粘著度への影響が最も大きい。Al2O3 、Cr2O3がそれに次いで、その含量が高くなるにつれ、巖漿の粘著度も明らかに増大する。酸性巖の中にSiO2 、Al2O3の含量が高いため、粘著度も最大である。巖漿に溶解した揮発性成分は巖漿の粘著度を弱め、鉱物の熔點を低め、巖漿を流れやすくさせ、結晶時間を伸ばさせる。この他、巖漿の溫度が高くなるに従い、粘著度は小さくなる。巖漿の受ける圧力が増大し、巖漿の粘著度も増大する。

　巖漿巖には自身特有の結構と構造特徴を持つ。例えば、噴出巖は溫度、圧力が急激下降の條件のもとで形成し、巖漿に溶解した揮発成分が気體形式で大量に放出され、気孔狀構造にある。気孔が十分成長したら、巖石が軽くなり、水面に漂うほどになり、軽石になる。これらの気孔が形成した孔穴はその後の物質で埋まり、杏仁狀構造になる。巖漿が地表に噴出し、熔巖が流れる過程でその表面に流動痕跡が殘り、幾本の縄が寄合うような形で、巖石研究家に流紋構造、縄狀構造と呼ばれる。巖漿が水面下に噴出し、熔巖が水の作用で幾多の楕球體を形成し、枕狀構造と呼ばれる。これらの特殊構造は巖漿巖にしか現れない。

　巖漿巖は地下に侵入しようと、地表に噴出しようと、周りの巖石の間とはっきりした限界がある。もし巖漿が層理や片理などの隙間に沿って侵入し、巖鉢、巖床、巖蓋などの形の侵入體を形成し、それと周囲巖石の接觸面は基本的に層理、片理と並行し、地質學上では整合侵入と呼ばれる。もし巖漿が層理や片理に沿って侵入するのではなく、周囲巖層の層理や片理の斷裂、裂け目を貫入し、この狀況で形成した侵入體は不整合侵入體と呼ばれる。通常所謂巖壁は、巖層を貫入し直立に近い板狀侵入體を指し、厚さは一般何十センチから何十メートルまで、長さは何十メートルから數十キロメートル、數百メートルにもなる。